

Trackmanでは、キャリーを「ボールが打ち出された地点から、ボールの軌道が打ち出し地点と同じ高さの地点を通過するまでの直線距離」と定義しています。そのため、上りや下りといったコース特有の高低差を考慮する前の基準値として活用でき、「キャリーフラット」と呼ばれることもあります。
キャリーは、ゴルフにおける飛距離を理解するうえで最も重要なデータ項目のひとつです。
ボールスピード、打出角、スピン量が適切に組み合わさることで、ゴルファーは自身のポテンシャルを最大限に引き出したキャリーを実現できます。
飛距離を生み出す秘訣
飛距離はクラブスピードだけで決まるわけではありません。
クラブスピードだけを基準に飛距離を予測すると、平均的な男性アマチュアゴルファーのドライバー飛距離は、平均的なLPGAツアー選手とほぼ同等になると考えられます。
しかし実際には、その差は20ヤード以上あります。
この違いを生み出しているのが、ボールスピード、打出角、スピン量の最適化です。
LPGAツアー選手は、これらの数値を効率よく組み合わせることで、自身のクラブスピードから最大限の飛距離を引き出しています。
テクニカル定義
ボールが打ち出された地点から、ボールの軌道が打ち出し地点と同じ高さを通過する地点までの直線距離。
ツアープロのキャリー平均値(ドライバー)
PGAツアー:282ヤード
LPGAツアー:223ヤード
より詳しいツアー平均データについては、Trackmanのツアー平均データをご覧ください。
キャリーを理解するためのポイント
トラックマンユニバーシティのマスターが、レッスンやクラブフィッティングの現場で重視しているポイントをご紹介します。
アプローチショットではキャリーを優先して確認する
Andrew Rice(Berkeley Hall Golf Club/米国)
グリーンを狙うショットでは、ボールがどこに着弾するかを把握することが重要です。そのため、キャリーは特にアプローチショットで重視したいデータ項目です。
ティーショットではランも飛距離に影響しますが、コースが軟らかい場合や雨天時などは、キャリーの重要性がさらに高まります。
自分の実際のキャリー距離を把握する
Dom DiJulia(Dom DiJulia School of Golf/米国)
各クラブの実際のキャリー距離を把握することは、スコアメイクに直結します。
また、風の異なる条件下で目標に対してキャリーを打ち分ける練習も有効です。キャリーの理解とコントロールは、ゴルファーにとって非常に価値の高いスキルといえます。
キャリーのばらつきからスイングの安定性を確認する
Chris Brook(PGA International Golf Coach/英国)
距離感の安定性を向上させるためには、キャリーの再現性を確認することが重要です。
キャリーが安定しない場合は、ボールスピードやダイナミックロフトに変化が生じていないかを確認しましょう。これらの数値が適切でない、またはばらついている場合は、その原因を分析することでスイングの改善につながります。
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